https://www.entrepreneur.com/article/309164にてParth Misraによるブロックチェーン活用に関する記事がでていました。
色々な人が主張している内容とかぶるけど、最近の記事ということで翻訳したものを簡単にまとめてみるよ。
1.会計処理
会計処理はブロックチェーン技術の恩恵を受けるビジネス分野の一番のケーススタディです。会計管理は非常に複雑であり、また遠隔で事業運営を管理する場合に課題は多く精度が最優先です。 ブロックチェーンテクノロジーは、上記のすべてをより効果的に管理できます。
2.広告とマーケティング
ジュニパー・リサーチは、広告主が（アドフラウド等によって）2019年に約2兆円の損失を受ける、と予測しています。これは1日当たり60億円に相当します。この数字は、オンラインおよびモバイル機器の広告が対象で2022年には5兆円に達すると予測されています。ビットコインやその他の暗号化技術の基盤となるテクノロジーは「クリック詐欺」を大幅に軽減します。
3.人事
ブロックチェーン技術は採用を近代化します。人事部門が求職者と既存の従業員の資格情報をすばやく検証できるようにします。ブロックチェーンシステムは、複数の当事者によってすでに検証されているデータモデルを構築することができます。それにより採用会社から提供される採用候補者または既存の従業員に関する不正確な履歴データを減らすことができると予測しています。
また、多国籍企業や外国人従業員とのビジネスに最大の影響を及ぼす給与計算に影響を与えます。この技術は、複数の通貨で支払いを簡素化し、標準化するために、バックエンド業務を容易に処理できます。
4.情報技術とサイバーセキュリティ。
DeloitteのマネージングディレクターであるDavid Schatsky氏は、ブロックチェーンテクノロジーが世界のサイバーセキュリティ市場13兆円に革命を起こす可能性を見出しています。同氏は、「この技術は、安全で透明性が高く、停止、監査可能、および効率的な方法で取引やデジタル相互作用を記録する方法を提供する」と述べています。これらの機能は、効果的なサイバーセキュリティシステムの基盤を形成し、ロッキード・マーティンや米国国防総省からも関心を集めています。両組織は、重要な知的財産（国家安全保障の問題である可能性のある情報）を保護するという観点から、ブロックチェーンが提供できる利点を研究しています。
5.管理と運用
129年前に設立されたコダックは、スマートフォンに市場を奪われています。レガシーな会社は、新しいブロックチェーン・ベンチャーで自らを改革する方法を模索しています。 KODAK One管理プラットフォームは、所有権が暗号化されたデジタル元帳を作成します。写真家は作品を登録し、プラットフォーム内でライセンスを取得することができます。これによりプロカメラマンは写真の新しい市場に参加し、販売時にすぐ支払いを受けたり、新しい仕事を受けたりということを安全なブロックチェーンプラットフォームで行うことができます。
NagriTechは、発展途上市場における収穫量改善を目指すグローバルな有機農業会社です。インフレ指数が高く、通貨切り下げによって農家や生産者が信用度を確保することが特に困難な国で、金融取引を円滑に進めるために暗号化トークンを発行しています。ブラジル、インド、メキシコ、ペルーのNagriTechの主要市場はすべてインフレの影響と戦っている国々です。これらの地域では、農家は米ドルやユーロに依存しています。しかし中央銀行またはその仲介業者は、外国為替を困難にし、場合によっては不可能にするのです。
What’s NEXT? – 次にくるのは何でしょう？
ブロックチェーン技術のアーリーアダプターやエバンジェリストにとって、この今の時期は1990年代初めのシリコンバレーのようです。偉大なアイデアの強力な組み合わせ、スマートマネーとダムマネーの混在、そして強烈なインパクト。インターネットはすべてを変えました。
ブロックチェーン技術は同じ可能性を秘めています。実用的なアプリケーションは、企業を変革するためにブロックチェーン技術を使用する起業家と未来の想像力と努力によってのみ切り開かれます。戦略的リーダーは、ブロックチェーンをいち早く導入し、ビジネス化し、伝統的なビジネスモデルに混乱をおこし、そこから大きく利益を得ることでしょう。
この記事の中でオススメされていた15 Crazy and Surprising Ways People Are Using Blockchainという記事が面白そうなので、この次に翻訳してみるよ。