無茶な上司、同僚との軋轢、サービス残業、通勤の苦痛など会社を原因とするストレスは、現代人の悩みの大半を占めていると言われています。そして、そんな状況から抜け出したい、もっとホワイトな会社に転職したいと思っている人はたくさんいるでしょう。
また、独立して個人事業主になるのだ、という前向きな姿勢で退職を決意する人もいるかもしれません。
いずれにせよ、現在の状況から脱して新しいステージで活躍することに、私は前向きです。そんな人々を応援したいし、後押ししたいと思っています。
しかし！！！
会社を辞めると出来なくなること、不便になってしまうこと、というのもあるんです。
会社を辞めたいな、独立したいな、もしくはいずれ転職したいなとぼんやりと考えているあなた。今のうちに下記に取り組んでおくべきか否か検討してみてください。
クレジットカードの作成
会社員時代には何の苦労もなく作れたクレジットカード。これが会社を辞めた途端に急に作れなくなるんですよ。これまでの態度は何だったのか、というくらい手のひらクルクルで、お断りされてしまいます。もちろん転職すれば問題なく作れるかもしれませんが、なにせ日本は勤続年数というものも信用情報の一つとしてみられます。転職した時点でその信用度合いが下がってしまうんですよね。回復するためには、また数年働かなくてはいけません。
会社を辞めて個人事業主になる方などは事業の仕入れでカードの利用が多くなるかもしれませんよ。もちろん現金支払いもできるでしょうけど、事業仕入れの場合はカード利用が圧倒的にお得です。仕入れで使うだけでポイントがざくざく溜まっちゃうのですから・・・。
という事で、退職を決意する前にぜひクレジットカードの申し込みを試みてください。
→「作って絶対損は無い」お得なクレジットカードはこちらで特集しました。
保険の申し込み
もしあなたが生命保険に加入したいと思っているのであれば、無職になってからでは手遅れ。会社員時代に申し込んでおくべきです。そもそも生命保険とは、例えば主に生計を支えるあなたが亡くなってしまった場合に、残された人が現在の生活レベルを維持するためにかける保険。それが、あなたが無職になってからでは「現在の生活を維持する」という概念が成り立たなくなってしまいます。よって、無職は制限される事が多いです。
一方。傷害保険。もしあなたが建設作業者やバス・タクシーの運転手の場合、無職の方が保険料が安くなる可能性も。理由は危険度が減るからですね。安全な仕事に転職する場合にも同様です。
いずれにせよ、保険には様々な商品があり、どれがあなたにフィットするかはプロに相談するのがてっとり早い。迷っているかたはこちらの記事をご覧ください。
証券やFXの口座申し込み
無職になってトレーダーになりたい人もいるでしょう。朝から晩までチャートにかじりついて、サラリーマン時代には考えられなかった金額を毎日動かす・・・なんてのも良いかもしれません。
まずFXや現物の証券講座の場合。こちらは転職したてや、無職でも問題なく開設できるようです。ご安心ください。無職になって難しくなる可能性があるのは信用取引口座の開設。こちらはある程度の資産背景がないと証券会社も株を貸したりできませんから、それなりの審査があります。
いずれにせよ、会社を辞めて突然相場の世界で勝負するのは無茶ってもんです。あらかじめ口座を開設し、できれば試しにトレードしておくことをお勧めします。
techpress編集部的には、FXはヒロセ通商のLION FX
。株式口座を開設したいあなたにはマケスピで有名な楽天証券をおすすめします。FXに関してのオススメ記事もあります。
引っ越し
賃貸物件を借りる際に申し込み本人の収入や勤め先をチェックされますよね。それが「無職」であった場合、気に入っている賃貸でも大家さんから拒否されるかもしれません。また連帯保証人。収入が不安定な人は連帯保証人を２人以上つける場合もあります。1人は親にするとして、もう1人って一体だれに頼めば良いんでしょう？印鑑証明が必要だったりして、連帯保証人の書類のやりとりも面倒です。親戚とは言え、なかなか気軽にお願いできるものではありません。
また最近は連帯保証人ではなく保証会社を利用するのも一般的。保証会社はもしあなたが家賃を滞納した際に、代わりに大家さんへ家賃を支払います。そのリスクを背負っている訳ですから、もちろんあなた自身への審査も厳正に行われます。「属性が勤続年数がそこそこある会社員」であるほうが、この辺りの審査は圧倒的に楽ちんです。
不動産投資ローンの検討
もしあなたが不動産投資に興味があるのであれば、それはもう会社員時代に始めた方が良いです。会社を辞めて無職になったり転職したてでは、銀行からローンを借りることが難しくなりますからね。
もちろん、不動産を現金で買い不動産投資を行っても良いでしょう。しかしこの低金利時代に、その現金の使い方はもったいない。可能であれば安い金利でお金を調達し、それを元に不動産を買い、毎月賃借人から頂くお家賃の一部を銀行の返済に回す。それがこの低金利時代にもっとも適した不動産投資方法です。
不動産投資は戸建、アパート、中古、新築、地方、東京など様々な要素があり、素人がいきなり手を出すのは難しいジャンルです。こちらだと相談も無料ですから、手軽に聞いてみてください。
住宅ローンの申し込み
こちらも銀行の借り入れが難しくなります。不動産投資の場合は金利が安いとは言え、2%から4.5%ほどの事業用ローンを借りるのが一般的。いっぽう住宅ローンの場合は0.5%ほどの金利でお金を借りることができます。事業用ローンより圧倒的に低い金利なんですよね。なので、なるべく多く借りて支払いに当てるのが理想です。
自営業者であれば住宅ローンの審査はいくぶん通りやすい状況です。しかし３期分の決算報告などが必要になります。つまり最低でも３年間の業績を開示しなければいけないんです。
ということで以上、６つのケースについて考えてみました。
再度書きますが、会社をちょっとでも辞めたいと思っているならば早めに対処しておいた方が良いです。会社を辞めたら「あなたの社会的信用」は、しばらくは今より落ちることは間違いありません。残念ながら。簡単な申し込みも通らなくなるまえに対処しましょう。