いつも電車や車じゃつまらない。暖かくて気持ちいい日は、少し街を歩いてみませんか?
「実はこんなに近かったんだ。」「この道歩いたらここに出るんだ。」なんて言う新しい発見がきっとあるはず。
どこを目指す訳でもありません。ただ歩くんです。何か面白そうなものを見つけたら立ち寄る。美味しそうなものがあれば食べる。無ければ歩く。何にも縛られず、何も決めず、歩くのです。途中でたくさん食べてしまっても、歩けばチャラ。
歩くだけなら無料。健康にも良い。この季節はデートにも持ってこい。やらない理由なし、です。
(この特集で表現する「歩ける」とは主に20分〜30分程度を指します)
準備編
ウォーキングに欠かせないのがスマートフォンアプリ。中でも必須なのは地図アプリと歩数計アプリです。
地図アプリのおすすめと言えばもう、Google Map以外に考えられません。高性能であり無料。ちょっと立ち寄りたいあそこを調べたいときも即座に対応。道に迷ってしまった時も、経路案内機能を使って最寄りの駅やランドマークに戻ることができます。
また「歩数計アプリ」もぜひ欲しいところ。何度もお散歩していると「今日は何歩歩いたかな?」と気になるものです。毎回何歩くらい歩いたかを記録して。ArgusやWay of Life、またandroidだとソニーが出しているlifelog辺りがおすすめです。
どの程度の距離がちょうど良い?
1日10,000歩あるきましょう、と昔からよく言われています。しかし10,000歩あるくには何分かかるのでしょうか?距離はどのくらいなのでしょう?
そこで歩幅から逆算してみます。個人差はあるものの、一歩あたりの歩幅は60cmから70cm。5,000歩はだいたい3kmから3.5km。10,000歩だと6kmから7km歩くことになります。それが一つの目安ですね。
また、それを歩くにはどの程度の時間がかかるでしょう?
人間の歩く速度は”ゆっくりめ”で時速3km、”ちょっと早歩き”で時速5kmほどです。したがって速く歩ける人で1時間20分くらい。遅い人で2時間、が一つの目安になります。
上野実践編
みなさんご存知、キング・オブ・観光スポット「上野」を取り上げてみたいと思います。
公園を散策したり、動物園・美術館・博物館を見るだけでも1日仕事です。その辺りを制覇していない方は、そちらを先に回りましょう。ざっと考えてもこれだけあります。
- 国立西洋美術館
- 上野の森美術館
- 東京都美術館
- 東京藝術大学大学美術館
- 国立科学博物館
- 東京国立博物館
- 黒田記念館
- 東京文化会館
- 国際子ども図書館
- 旧東京音楽学校奏楽堂
上野公園周辺は見飽きたよ、という人はちょっと歩きに出かけましょう。東西南北、どちらに向かっても大丈夫。何かあります。下記が今回説明する範囲です。東西南北1kmから2kmの範囲内にあるので、ウォーキング初心者でも大丈夫!
東京に住んでいる方も、東京へ観光へいらっしゃった方も、ぜひ東京ウォーキングを楽しんでください。
上野から南に行く。アメ横を抜けて御徒町方面へ
上野駅南口出口の前から御徒町方面へ続いているアメ横。”まぐろ”や”軍用品”、”中華食材”から”かばん・靴”など、ありとあらゆる雑多なものが売られている謎エリアです。何書いている解らない人もいると思いますが、本当です。買っている人はあまり見たことない。けれどいつも人でいっぱい!ぜひ独特の雰囲気を楽しんでください。
おすすめは上野と御徒町の間くらいにある「アメ横センタービル」の地下。中華を中心としたアジア食材屋さんがたくさん入っており、その雰囲気は本場中国そのもの。売っているもの、店員のお兄さんたち、お客さん、そして臭いも本格的・・・。
地上に戻ります。アメ横には中華系の屋台もたくさんあります。これまた美味。ついでに言うとその中華系に挟まれて肩身が狭いケバブも美味。トルコ兄さんの強引な客引きには閉口しますが、美味しいから許します。
他にも年中「閉店セール」している店とか、昔ながらの老舗ナッツ屋とか、見所満載。
御徒町まで着いたら電車で帰るもよし、そのまま隣の秋葉原までもうひと歩きするもよしです。
上野から東側(台東区役所の方)にひたすらあるいて浅草へ
上野から浅草へ行く場合、銀座線に乗る人がほとんど。でも歩いても遠くない。30分くらいです。お散歩にはぴったりの距離感です。途中には「料理道具・食器・厨房設備・製菓用品・サンプル・業務用食材」あたりを専門的に取り扱うことで有名な「合羽橋商店街」もありますから、いくら歩いても飽きません。(ちなみに合羽橋商店街を端から端までみるだけでも1日かかりますから要注意。また、がちんこのおろし問屋なので日曜日は休みが多いです)。
ぜひ合羽橋商店街を抜け、浅草六区あたりを通って浅草寺へ。
上野から北へ
こちらは地味なエリアですが、どうしても行くなら東京藝術大学を横目に見つつ谷中霊園まで行きましょうか。春は桜が綺麗です。また谷中霊園には(昔の)有名人のお墓もたくさんありますから、一つ一つお参りしても良いかもしれません。メジャーなのは徳川家最後の将軍様・・・でしょうかね。新参者?で言うと森繁久彌さんもいらっしゃいます。
無事に北の端までくれば、そこまもう西日暮里。ここまできたら「夕焼けだんだん」からの「谷中銀座」に行くのです。そしてビールを飲みつつコロッケを食べるのです。
上野から西へ
まず不忍通りに出ましょうか。野外公会堂の方を通っても、動物園の東園から西園を通っても行けます。不忍通り沿い出たらまずは旧岩崎邸庭園に参りますか。1896年(明治29年)に竣工し、岩崎家の迎賓館として用いられた西洋館です。
その近くには横山大観記念館もあります。そこまで見たら不忍の池でボートに乗って一休み。白鳥ボートは30分700円。
そこからは不忍通りを北に行くルートと西に行くルートがあります。
まずは北に向かうルート。こちらに向かうと根津・千駄木です。いわゆる谷根千と呼ばれる地域。不忍通り沿いを歩くだけでも多くのお店と雰囲気を味わえますよ。根津駅の近くにきたら根津神社にぜひ足を伸ばして。その後は不忍通りから一本東側にある「へび道」を通って千駄木方面に向かいます。趣ある店が並んでいますよ。しばらく進んで「よみせ通り商店街」まできたら、谷中銀座・夕焼けだんだんに向かいます。ここではビールとコロッケを食べて、西日暮里駅から帰りましょう。
今度は不忍通りを西に向かうルート。湯島天神を見て、その後本郷三丁目交差点に向かいます。坂道を登って行くと右手は東大ですよ。さらに道をまっすぐ歩いて坂をくだれば、そこは、東京ドームです!上野から東京ドームまで寄り道せずに歩けばぴったり30分くらいです。ちょうど良い距離ですね。
東京ドームまでくれば、ここも見所が沢山あります。ドームで野球を見るもよし。ラクーアの温泉に行くも、遊園地で遊ぶも、ボーリングするも、宇宙ミュージアムTeNQ行くも、はたまた後楽園に行くもよし。私のおすすめはシビックセンターの展望台(無料)ですけどね。
そろそろ日が暮れてきましたね。また次回にしましょうか。