ブロックチェーン 仕組みと理論

投稿者: | 2018年4月23日
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2016年10月に出版された若干古い本となりますが、いくつか見どころがありました。

まず第4章の「ブロックチェーン技術の応用」の章。
ここでは活用方法を下記のように分類。さらに具体的プロジェクト名もあげて解説しています。

  • 仮想通貨への応用
  • 送金・決済への応用
    Align Commerceの例
  • 貿易金融への応用
  • 資金調達への応用
    The DAOの例
  • マーケットプレイスへの応用
    N3UROの例
  • 電力市場への応用
    Trance Active Gridプロジェクトの例
  • 動画配信への応用
    Streamiumの例
  • 著作権管理への応用
    Blockai社の例
  • 高額物品取引・トラッキングへの応用
    Everiedgerの例
  • 契約の管理・実行への応用
    VisaとDocsign社による実証実験
  • ドキュメントの第三者保証
    Factomによるドキュメントの公証の例
  • IOTへの応用
  • 投票への応用

第5章では各分野・各企業がどんなことに取り組んでいるのか列挙されています。

  • 金融分野
    Santander銀行
    BBVA
    ドイツ銀行
    BAC
    三菱東京UFJ銀行
    三井住友銀行
    みずほ銀行
    SBIネット銀行
    Nasdaq
    オーバーストック
    日本取引所グループ社
    シンガポール通貨庁
    BOE
    米国FRB
    日本銀行
    SWIFT
  • 公共分野
    エストニア政府の動向
    英国政府の動向
    米国政府の動向
    日本政府の動向
  • 製造業界の動向
    フィリップス社
    トヨタ自動車
    エアバス社
  • 学術業界の動向
    米国ホルバートン大学
    MIT DCI
  • 業界団体の動向
    経団連
    W3C
    BCCC
  • その他
    ソフトバック
    Augur
    NATO

各例それぞれ3、4行ずつの記載であり読めば全貌がわかるようなものではありません。
しかしこれらをキーワードとして掘り始め、自身の調査・研究の足がかりに良いのではないかと。

また、2年前の古いリストであることを逆に利用し、現在発展しているのか、衰退したのか、その原因・要因は何か。そんなことを調べるきっかけにするも良いでしょう。

11章から13章まではBitcoin Core・Ethereum・Hyperledger Fabricを実際に動かしてみよう、の章。急にエンジニア向けの内容で若干戸惑います。けれどもHyperledgerのインストールについて記述されている本は珍しいのでこれを機に試して見たところ。

 

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